【三つの時代で輝き続けるオンナたち】vol.6 まなびやカフェ あけぼの分校給食室オーナー 江上 良子さん|sachi & aki co. サチアンドアキコーポレーション-ありがとうの花束-
【三つの時代で輝き続けるオンナたち】vol.6 まなびやカフェ あけぼの分校給食室オーナー 江上 良子さんありがとうを伝える、ハガキ(ポストカード)、クリスマスカード、年賀状の専門店

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【三つの時代で輝き続けるオンナたち】vol.6 まなびやカフェ あけぼの分校給食室オーナー 江上 良子さん

昭和から、平成、令和と三つの時代を、 結婚、出産、子育て、仕事と生き抜いた女性

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江上さんの作るケーキは本当に、美味しいし、見た目も可愛くて素敵です!
江上さんの想いをケーキの作品にさせて頂きました。
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まなびやカフェ あけぼの分校給食室オーナー 江上 良子さん

女性による女性のためのカフェ「まなびやカフェ あけぼの分校給食室」オーナ。
起業家コンサルティング、女、男、女 (すでに成人)のママ。
カフェではお菓子講習会他、経験を生かした企業塾や、
 札幌市家庭教育学級の学級生・学級生OGであるママとNPO法人を立ち上げ、
札幌インストラクターガイドを発行し、前向きな女性たちをいつも支援している。

お仕事を始めるきっかけ

佐藤 今のお仕事を始めるきっかけを教えてください。

江上 転勤族だったんですよ。夫が転勤になるたびに各地に行っていました。

その環境の中、「ものづくり」が趣味になったんです。

気に入った妊婦服が売っていないことがきっかけで、自分で妊婦服作ったり、子ども服作ったりしていました。

その頃、手作りのイベントも増えてきたので、輸入雑貨と手作り雑貨のお店を出したり。

そういった趣味が始まったのは、道東にいた時からです。

各地転勤しても、趣味がきっかけでお友達も増えてよかったですよ!

自分で何かを作っている時間は、自分の中を見つめられるんです。

おかげで、育児でイライラしたりもなく過ごせたのかな。

田舎に転勤で引っ越した時、近くにケーキ屋がなくて、自分でお菓子作りをしました。

「私、お菓子が作れるよ!」と言うと、それがきっかけでお友達の家に呼ばれたり、

手土産で持っていったり。転勤しても趣味を生かして楽しく過ごせましたね~

その後、子ども達も大きくなってきて、2年くらいケーキ屋に勤めたんです。

当時はそれがすごく嬉しくて、趣味と仕事が一緒になりました。

でもそのうち、自分の思ったことができなかったり、お店の方針に従わなければならない事もでてきました。

私、なんかそういうの我慢できなくって(笑)

それでお店を辞めて、自分の家でケーキ屋をやればいいんだと思ったんですよね!

佐藤  始めはケーキ屋だったんですね。 いきなりすごい!!

江上 そう。思ったことをただやっていました。

その時は、なんとなく簡単にできる!と思っていて、できない、とか、無理、とか、

そういうネガティブな事は全く思わなかったですね。

佐藤 すごい勇気です!!でも、起業するときってそういう時かもしれませんね。

江上 世間で、「起業女子」とかうのはその後になってからでしたね。

自分がやってから、そういう女子、いわゆる起業女子が多く居ることを知りました(笑)

そして私は起業したという意識がなく、気付けばこれが起業っていうのね、と後で気付いたのです。

自分で仕事をやるようになってから、世の中にはすごい面白いことをしている人がたくさん居るんだ、

ということも知りました。

私は、「ケーキづくりが好きだから」という理由で、家庭で作り始めたっていう、

ごく普通のきっかけから始めたけど、その後は保健所との戦いがはじまります!

佐藤 いろいろな許可登録がありますよね・・・

江上 厳しい基準があり、それは戦いでしたね。札幌は特に厳しいからね。

シンクの場所とか、素材とかもいろいろ基準があって。

でも物理的に無理なものもあるから、担当の人と話し合いを重ねて・・・

絶対一発では通らない!交渉って何回もやることが大事だと思います。

佐藤 お店はどうやってPRしたのですか?

江上 それ以前から、引っ越してその町の事がわからないので必ず役員をやっていました。

全盛期は3人分を同時にやっていたことも。

それにプラス、自分の習い事も、町内会も、子ども劇場もやって、依頼された役割は、全部引き受けていました。

そのおかげで知り合いがたくさんいました。

仲間に携帯で一斉送信すれば、それで集まるくらいネットワークがあったので、集客にそれほど苦労しませんでした。

こうして、役員を引き受けたものをすべて次の人に引き渡すことなどに2年かかり、自宅のケーキ屋を開業!

今のまなびやカフェが4年くらいになります。

佐藤 江上さんは人徳ですね!現在の「まなびやカフェあけぼの分校給食室」も不思議な場所ですよね。

江上 ここはどこかの会社の独身寮だったところなんです。

保育園がここを手にいれた時、「1階を保育園で使うので、2階をコミュニティカフェで使いませんか?」と、

人づてに依頼を受けたのがきっかけです。

ちょうど自宅のケーキ屋も手狭になってきて、

外にカフェとか出せたらいいよねーと言っていたところだったので、

タイミングもぴったりのお話だったのです。

2階にも保育園で使う更衣室などを作るとの事だったので、それと一緒に内装も希望通り作ってもらえて、

希望通りの店作りができました。

佐藤 すごい広くて学校みたいですよね!主婦としてこんなに大きなスペースを任されることに不安はなかったですか?

江上 お店を出している知り合いは、先が気になって不安になっている方が多くて寝られないと聞いていたけど、

私は寝られてたから大丈夫でした(笑)

佐藤 ハートが強いですね。

現在は、コロナの影響でお店閉められていますよね。

江上 なんとなく、どうにかなるかなーと常に思っていて。なるようになるんですよ!(笑)

今日みたいにやりたいことがある人がいたり、講座があったりするときだけ店を開ける、

予約制にしています。今後もこういうスタイルでやっていこうかな、と思っています。

これは働き方を変えていくきっかけかな。 私的にはよかった。止まって考える時間になったんです。

お店の休みの間にやれることもたくさんあって、テイクアウトDAYにしたり、

明日の予定が決まっていないから、夜中に好きなものをつくったり。

私って、「わたしが、わたしが」と自分中心ではないんです。

自宅のケーキ屋のときも、講座がたくさんあったり、駐車場の問題があったり、

なんとなく手狭になってきたな、と思っていたところに、流れが変わって、

物件の話が急に来て…というような、向こうから自然とやってくるような感じです。

今回も「自分の本当に好きなものは何なのか」を考えてみました。

「カフェが好き」、じゃあ「カフェのどの辺が好き」、「ご飯を作ることがあまり好きじゃない」、

こうやって自分の好きなもの、できないことを振り分ける時間になったかなと思う。

今までカフェをやっていて、うまくいったこともあったし、失敗したこともありました。

一緒にやっていた方と意見が合わなくなったり、うまくやれる方法もあったのかなと思いつつ

切り替えてやっていくしかなかったり。

そんないろいろな事を考える時間になりました。

佐藤 これからみなさんに伝えていきたいことはありますか?

10年やってきて大切にしていることは?

江上 いつも伝えているのは、「食べることは生きることに繋がる」ということ。

お母さんがおいしいものを作れるというのは、ライオンでいったら

お母さんが狩りが上手ということと同じではないかなって思う。

子どもと楽しく、おいしく、料理とかをして、自分で好きなものを作れる人は、

何事にも人任せにせず、自分で何とかできる人なのではないかと思う。

食べ物の好き嫌いを言う人と、人の好き嫌いを言う人が同じような気がしていて、

それって後々自分が困ると思うんです。

あれしか食べられない、これしか食べないって世界が狭くなってしまう。

何でも食べられて、そうやって世界が広がるのかなって。

それを子どもに教えられるのはお母さんなんです。

みなさんも、もう少し手作りとかしてもらえたらな、って思います。

お母さん含め、女性は、いろいろと大変です。

結婚しても、してなくても、環境が変わって年をとって、

自分は自分らしくライフステージが変わる中、やりたいことをできるということを諦めないで欲しいのです。

諦めてしまう人が多いような気がしています。

年だからとか理由をつけず、諦めなければやりたいことできると思うから。

お金が無いなら無いなりに、時間が無いなら無いなりに、やり方があると思う。

女性のほうが柔軟に生きれるような気がする。

だから、みんなもっと諦めないでやりたいことをやろう!(笑)

佐藤「諦めない」というキーワードがポイントですね。

江上 そう!失敗したくないと思っていたらできないし、失敗しないと何がよくて何が悪いのかわからないから。

何がうまくいったポイントがわからないから。

失敗して、ここから先に行くと落ちちゃうよ!というラインを知らないとだめだと思う。

きっとね、みんなやりたいようにやらないから、

自分ができないことをやっている人の事がすごく気になるんだと思うの。

自分でやっていたら人のことなんか気にならなくなるから。

自分のやっている事を見た人が、言われたくないことを誰かが言うのではないかとか、

違うと言われるんじゃないかとか、まだ言われてもいないことを気にしてもしょうがないと思う。

そんなことを考えているから、自分の子どもにも失敗する前に正しいことを言ってしまったりするんだよね!

でもそれって実は私もやっていたの(笑)

「このほうがいいよー」とか、

「こっちにしたほうがいいんじゃない?」とか。

すごく言っていたのを思い出しました。

佐藤 なんだかすごく深いですね。

江上 みんなもっとやりたいように激しく生きようよ!(笑)

江上 良子さんの想いを作品に