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【三つの時代で輝き続けるオンナたち】vol.4 株式会社テックサプライ 代表取締役 幡 優子さん

昭和から、平成、令和と三つの時代を、 結婚、出産、子育て、仕事と生き抜いた女性

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幡さんのお話を伺わせていただき、制作させていただいた作品です。
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株式会社テックサプライ 代表取締役 幡 優子さん

持続可能な社会・環境への貢献を目指して、環境事業・ビルメンテナンス事業・警備事業・
家事代行・介護福祉サービスなどの事業を展開している
株式会社テックサプライ代表取締役の幡優子さんにインタビュー。

33歳で未亡人に。月々20万円のローンを抱えた専業主婦

佐藤 今のお仕事を始めるきっかけは?

幡さん 私は33歳で未亡人になったのですが、それまでは専業主婦でした。

当時、子どもは3人いて、それぞれ9歳、7歳、4歳のまだまだこれからの時。

主人は腎臓透析で治療中で、その時家を建てたばかりでした。

団体信用保険にも入れず、ローンだけ組んで、一度も住まないうちに亡くなってしまい、

残ったのは月々20万円の住宅ローンだけでした。

「どうやって子ども育てよう…」その時に、子どものことを考えました。

今、通っている幼稚園など、なるべく環境を変えずに育てていきたいと思ったのです。

主人は私たちのために住む家を残してくれたし、ここのローンを払いながらこの環境で住み続けたいし、

習い事も今まで通り続けさせたい…。

そうなると、ローン含めて月々生活費が40万円くらい必要になってきます。

じゃあ、もう社長になるしかない!と心を決めたのです(笑)

じゃあ、社長になるしかない!

佐藤 いきなり社長って普通はならないですよね!? 発想がすごいですね(笑)!

なぜこの職種にしたのですか?

幡さん 実家が酪農で、搾乳の経験がありました。

そして結婚する前、1年半だけビルメンテナンスに関するお仕事についていたのです。

だから仕事をやるには、乳搾りか、ビルメンテナンスか、と考えた時、

ビルメンテナンスのお仕事でやっていこう!と思ったのです。

佐藤 男の業界という感じがしますよね・・・。

幡さん 勤めたときも男性の中で働いていました。

女性も採用してみよう!ということで採用されたひとりだったのです。

男性だからって仕事ができるとは限らない!(笑) 言い訳ばかりで仕事のできない方もたくさんいました。

「なんだ、男だからってできる人ばかりではないんだ」という事実がわかったんです。

ビルメンテナンスは力仕事ばかりではないし。

掃除をしてビルをきれいに保って、メンテナンスをきちんとするということがお仕事でした。

行き当たりばったり、綱渡りでここまでやってきた

幡さん 最初は手探りではじめたビルメンテナンスのお仕事。

見積を作るのも大変で、詳しい方に依頼したり、たくさんの人に支えられながら日々、

行き当たりばったり綱渡りでここまでやってきました。

現在は社員約50名、パート約500名まで成長しました。私にとって社員は家族です。

私が子どものために仕事する様に、社員にとっても家族があり生活があります。

その意味で、社員を家族と呼び、社員のために会社を守って行かなければと思っています。


佐藤 手探りではじめたものが大きな企業に成長しましたね!現在の事業内容を教えてください。

幡さん 環境ビルメンテナンス部、警備部、ねこの手サービス(家事・お住まいに関してのお手伝い)、

介護/ふくふくサービス、内装・改修工事、サービス(人材提供)などを行っています。

さらに、SDGsの取り組みとして北海道で始めて日本環境設計㈱とBRING契約を締結し、

繊維商品を回収して、使えなくなったものは服のポリエステル原料や、

ジェット燃料、バイオエタノールなどにリサイクルし、まだ使えるものは寄付やリユースしています。

また、「サーキュラー・エコノミー(古着で作る循環型社会)」に賛同し、

ごみとして燃やされていた古いユニフォームを新たな製品として生まれ変わらせています。

佐藤 地球のために、従業員のためにすばらしい活動ですね!

愛で動いて、続けること

佐藤 これからの目標を教えてください。

幡さん 私は、京セラの名誉会長稲盛和夫氏の経営塾で、会社は何のためにあるのかを学んでいます。

 20代で起業した稲盛氏は「会社はそこに従事している全ての従業員の幸せのためにある」事を経営理念に揚げ、

60年間経営してきました。

これに深く感銘を受けて、

 「全従業員の物心両面の幸せを追求し」という一文を京セラの理念からいただきました。

また、「高収益企業でなければ、従業員を守れない」とも教わりました。

テックサプライの目指すところは、従業員を守り、地域社会に貢献し、世界の平和に寄与することです。

これからも、思いついたことをやってみること。

そして、みんなにとってもいいこと、幸せなことをやっていきたいです。

地球の裏側の子ども達の役に立つこと。

それはすごく大切なことだと思います。

おかげさまで、私の周りには同じ考えの方が多く集まってくれて、ちいさなことからコツコツと実行しています。

今はマスク作りです!愛で動いて、続けること!これがモットーです。

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左から 佐藤、石谷二美枝さん、幡優子さん

幡 優子さんの想いを作品に